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経営視点のマーケティングとは?実務特化型マーケティング VS 戦略特化型マーケティング







こんにちは、Tirm global 代表の山下です。


今回の記事は「マーケティングの入門編 その1」と位置付け、これから経営の立場でマーケティングを担当する方や、マーケティング文化を自社に根付かせようと奮闘している方々に向けてお送りします。


※「マーケティングの入門編」は、全3回にわたって記事を書いていきます。


著名人から学ぶマーケティングの基本の「キ」!


まず、経営に根付いたマーケティング活動を行うために、現場視点ではなく、広義な意味でのマーケティングやマーケティング戦略とは何かを考えていきましょう。


世界で最も有名な経営学者の一人で、現代マーケティングの第一人者と言われているフィリップ・コトラーは、マーケティング戦略を次のように定義しています。


“マーケティング戦略とは、ビジネスの目標を達成するために使用する基本的なアプローチであり、市場のポジショニングおよび企業の活動コストの割り当てに関する入念なゲームプランである。マーケティング戦略を決定する際は、予想される環境と競争条件に注意を払う必要がある”


また米アップルの創業者、スティーブ・ジョブズは、“マーケティングとは価値観を伝えること” と述べています。


さらに1997年にアップル本社で行われた有名な「Think DIfferent ミーティング」で、スティーブ・ジョブズは、“マーケティングの本質とは存在意義や信念を伝えること” と説明しています。


最後にもう一つ、日本屈指のマーケターであり、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)を再建させた立役者としても知られる森岡 毅さんの言葉をご紹介します。森岡さんは著書の中で “マーケティングとは「組織改革」であり経営資源を消費者のプレファレンス(好感度)に集中する能力だ” と述べています。



経営視点がマーケティング戦略を底上げする


これらの言葉をまとめると、経営の立場で考えるマーケティングとは、“企業の価値観を顧客(消費者)に示すこと” と表現できるのではないでしょうか。


そしてマーケティング戦略においてもう一つ重要なのは、森岡さんの言葉にもあるように、「経営資源を効率的に活用する」ことです。つまり、経営視点でマーケティングの武器を磨いていくことがマーケティング戦略を底上げする近道になります。


さらに、これらを実現するためには、現場のマネージャーではなく経営層が主体となりしっかりと自社の経営資源を認識し、競争優位性を高める戦略を描く必要があります。



実務特化型マーケティング VS 戦略特化型マーケティング


私が普段アドバイザーとして話をお伺いする、マーケティングに課題を持つ企業の多くは、この “経営視点” が欠けていることが多くあります。それらの企業では、多くのリソースとコストを短期的な売り上げ形成や目の前の課題を解決するための “実務特化型のマーケティング” に注いでいるケースを多く目にします。


デジタルマーケティングの発達により、マーケティング施策を効率化させ、PDCAサイクルを高速に運用する手段が増えました。しかし、そのような実務特化型のマーケティング活動だけに注力をすると、コロナ禍のように市場環境が大きく変化した際にマーケティング戦略が市場のニーズに追いつかなくなってしまうリスクがあります。


そうならないためにも、Tirm globalでは、中長期的な売り上げを形成し、どんな状況下でも競争優位性を創り出すための “戦略特化型マーケティング” の実行を経営視点でご支援します。経営戦略に直結する戦略的マーケティングの導入を推進することで、自社の価値観を顧客(消費者)に示していき、持続性の高い経営を手助けすることが私たちの役目です。



まとめ・次回の記事


いかがでしたでしょうか? 本記事では著名人の言葉を基にマーケティングの本質をおさらいし、経営視点のマーケティングを推進するために必要な要素をお伝えしました。


次回の記事では、マーケティング戦略の設計においては欠かすことのできない、3C(Customer・Competitor・Company)について解説します。


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